交通事故にあったときになぜ弁護士に示談を頼むと良いのか?

交通事故にあった際には弁護士に示談交渉を依頼した方がいい、という話を聞いたことがある方は少なくないでしょう。しかしほとんどの日本人にとって弁護士は馴染みのない存在です。そのため実際に当事者になったとしてもわざわざ呼ぶほどでもないと考えて、依頼を躊躇してしまうケースも珍しくありません。被害者が法律の知識に長けているならそれでも問題はありませんが、大抵は示談交渉をすること自体が初めてだという方が多いでしょう。
そもそもなぜ弁護士に任せた方がいいのかといえば、トラブルを回避して納得のいく示談の成立が望めるというメリットがあるためです。被害者の立場では事故の原因や被害は明白であると考えがちですが、加害者との言い分に食い違いが生じてしまうことは往々にしてあります。その結果、本来は損害を回復するための示談交渉のはずが、かえってストレスが溜まり疲れ果ててしまう方もいます。また、加害者側の保険会社に従って交渉自体はスムーズに進んだとしても、後になってから納得できない部分が見つかるということもありえるでしょう。しかし示談は法律上の契約なので、一旦成立してしまえば後から異議を申し立てようとしても受け付けてもらえなくなってしまいます。とはいえ被害者が素人だと正しい判断ができず、不利な内容になってしまったという結果になりがちです。
保険会社は当然こういった対処に慣れたプロなので、素人ではなかなか太刀打ちできないでしょう。そこで頼りとなるのが弁護士です。法律のプロである弁護士であれば、示談の正しい進め方を熟知しているのはもちろんのこと、金額に大きな差が現れる可能性もあります。交通事故だけでも不運な出来事ですが、さらに示談が納得できない内容になってしまわないためにも、弁護士への依頼を検討するといいでしょう。

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